研究・報告

「ナトリウム冷却高速中性子炉とプルトニウム分離を推進する米エネルギー省の 新たな ―しかし― 不毛な試み: 日本の原子力研究・開発コミュニティーはなぜ 参加したがるのか」

新外交イニシアティブ/ジョージ・ワシントン大学エリオット国際関係大学院共催   
オンラインシンポジウム
「日米の高速炉開発協力を問う」(2023年3月11日)

米国と日本は、高速炉を「次世代革新炉」と位置づけ、官民挙げて開発協力を進めています。

はたして高速炉は近い将来、商業的に成立する見込みはあるのでしょうか。「もんじゅ」の失敗から、私たちは何を学ぶべきなのでしょう。高速炉は核廃棄物や気候変動の解決策として有効といえるのか、そして核拡散にはつながらないのでしょうか—。

この問題に詳しいフランク・フォン・ヒッペル博士(プリンストン大学)にご報告いただきました。ヒッペル博士の報告資料はこちらからダウンロードいただけます。

動画(日本語)

Video(English)

*この活動は、一般社団法人アクト・ビヨンド・トラストの2022年度助成を受けています。

フランク・フォン・ヒッペル(Frank von Hippel)

核政策分野における米国で最も著名な科学者の一人。米・プリンストン大学「科学・国際安全保障プログラム」、「国際核分裂性物質パネル(IPFM)」の共同創設者。『原子力科学者会報』(the Bulletin of Atomic Scientists)支援理事。元ホワイトハウス科学技術政策局国家安全保障担当次官。現在進めている研究は、兵器転用可能な核分裂性物質の在庫量並びに保管場所の削減。最近の共著書に「Plutonium: How Nuclear Power's Dream Fuel Became a Nightmare」(Springer, 2019)[「プルトニウム 原子力の夢の燃料が悪夢に」(緑風出版、2021)]、報告書「Banning Plutonium Separation」(International Panel on Fissile Materials, 2022)がある。