研究・報告

「国民保護法の概要と疑義 -ミサイル配備・原発回帰の裏側で」

新外交イニシアティブ(ND)シンポジウム
語られない「有事の被害想定」を問う-「ミサイル配備」と「原子力回帰」が軽んずる住民保護(2023年6月27 日開催)

岸田政権は「国民を守る使命を断固として果たす」として、反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有に向け、沖縄を中心とする「南西諸島」への長射程ミサイルの配備を推し進めています。しかしながら、配備先が相手国にとっての「敵基地」となり、攻撃の標的になる危険性が高まることについては、十分な説明がなされていません。また、有事の際には原子力施設も攻撃対象になりうることは、ウクライナ南部のザポリージャ原発が攻撃されたことからも明らかです。

実際にこれらの施設に攻撃がなされた際、被害はどこまで及び、住民の安全はどのように守られるのでしょうか。

この問題に詳しい加部歩人氏(ND研究員/弁護士)にご報告いただきました。加部氏の報告資料はこちらからダウンロードいただけます。

 

●加部歩人「国民保護法の概要と疑義 -ミサイル配備・原発回帰の裏側で」

 

*この活動は、一般社団法人アクト・ビヨンド・トラストの2023年度助成を受けています。

加部歩人(ND研究員/弁護士)

神奈川県藤沢市出身。2015年に慶應義塾大学法学部法律学科卒業後、2017年東京大学法科大学院修了。
【雑誌等】
・「青森核燃サイクル調査報告 No.2  国策に飲み込まれた大間町 ― 世界初のフルMOX原子力発電所 ―(ND Policy Brief Vol.7)」(新外交イニシアティブ/2020)
・「何のための2022年・六ヶ所再処理工場稼働か―今立ち止まり、核燃料サイクルの見直しを」『青年法律家』602号14頁(青年法律家協会弁護士学者合同部会/2021)